★★子供の視点から見る社会★★



◆アメリカンヒストリーX◆



アメリカの白人主義の総称を示すために頭をスキンヘッドにし、胸にはヒトラーの独裁主義を称えるような大きな卍模様の入れ墨。彼の名はデレフ
父を黒人に殺されてから優等生だったデレクは白人至上主義の組織に入り、その活動にのめり込んでいく。人種差別する事で自分の怒りを消し去ろうとした。そんなカリスマ的な存在の兄に誇らしい憧れの気持ちを抱く弟。兄もそんな純粋な弟を可愛がっていた。
しかし、兄の怒りは止まることを知らず、次第に弟や家族まで巻き込んでゆく。終いにはデレクが弟の目の前で黒人二人を殺し、刑務所に収容されてしまう。弟は兄が釈放される日を待つ間、自分の外見も中身も兄を真似し始め、兄に喜ばれようとする。
そんな時に兄が刑務所から釈放されて帰ってくるが・・・。

ラストの弟がレポートの課題として書いた文章が切なく響く。

苦しみとは耐えがたいほど重い荷物
怒りにまかせるには人生は短すぎる
我々は敵ではなく友人である
敵になるな
激情におぼれて
愛情の絆を断ち切るな
仲良き時代の記憶をたぐりよせれば
よき友になれる日は再び巡ってくる



◆Good Bye Lenin!!◆



東ドイツと西ドイツを挟むベルリンの壁があった時代。
父は母とまだ幼い子供二人を置いて先に亡命した。
そのショックのあまり、母は一時、精神を患ってしまう。それを見た息子のトラウマは大人になっても消えず、母に心配をかけることをするまいと努力してきた。
しかし、デモに参加し、逮捕されてゆく息子を見た母は倒れて意識不明になってしまう。自分のせいだと感じた息子はその日から付きっきりで母の看病をする。
母は8ヶ月後に目を覚ますが8ヶ月という空白の時間の間に世界は大きく変わっていた。それを知らない母に少しでもショックを与えると命が危ないと医師に診断された息子は姉と協力しあって現実を隠した8ヶ月前の家族を演じていくことになる。
しかし、秘密というものはいつかばれてしまうもの。それを分かっていながらも母に一生懸命になる息子の姿に愛を感じる。

最後に母が「素晴らしいわ」といった言葉にはどんな想いが込められていたのだろう・・。

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